はじめに
製造実績のある製品で使用した回路図を、電源回路やセンサー回路などのように、機能単位で切り出して他の設計でも流用したい時はありませんか?
Quadceptでは、過去に実績のある回路図を機能単位でモジュール化 (ブロック化)し、「デバイスブロック」として登録することができます。そのため流用設計が容易になり、設計作業の効率化と、品質の安定化を実現することができます。
- 回路図設計を効率化したい
- 実績のある回路をブロック化して流用したい
- モジュール化設計に興味がある
本記事では、「デバイスブロック」の使用方法や『モジュール化設計』についてご紹介します。
モジュール化のメリットとは?
「モジュール化」とは、簡単にいうと、新しい製品を設計する際、その全体構成や部品を新しく設計することなく、あらかじめ準備された製品・ユニット・部品から適切なものを組合せて、新しい製品を開発していく方法です。
機能モジュール毎に回路図を管理することで、より効率的な設計業務を行うことができます。
そのため、Quadceptは、実績のある回路図を機能単位で切り出して「デバイスブロック」を作成することをオススメします。
Step1.デバイスブロックの作成方法
実績のある回路図をデバイスブロック作成シートに作成します。
デバイスブロック内の回路図作成は、基本的な回路図作成方法とほぼ同じです。
また、回路図側と繋げたい箇所は、ポートを配置して、接続部分を設けてください。
Step2.デバイスブロックの配置方法
回路図に配置する際、デバイスブロックは部品と同じような扱いをします。
配置方法としては、上部メニュー【回路図作成】→【デバイスブロック】から配置することができます。
デバイスブロックの基本ルール
デバイスブロックとは、回路図上に小さな回路図を配置しているようなものです。複数シートにまたいだ回路図を繋ぎ合わせているため、ネット名やReference名の対応について、もちろん基本的な動作のルールが決まっています。
モジュール化設計に取り組みたいけど、どうすればいい?
『モジュール化設計』では、回路設計を機能モジュール毎に管理するだけでなく、回路要素のパラメータや使用部品の調整を進めていきます。そのため、コンテキストや運用シナリオの視点からの「なぜそのモジュールが作られたか」という理由も合わせてモデル化しておく必要があります。