はじめに
Quadcept v9.3.22以下のバージョンを利用し、部品ライブラリやプロジェクトファイルを複数人で共有している場合の「Quadcept v10」へのアップデート方法について詳しくご説明いたします。
- Quadcept v9.3.22以下を使用している
- QDBを複数人で共有し、運用している
- QDBの管理者
移行手順の流れ
1つのQDBを複数人で共有している場合は、QDBを管理されている管理者とそれ以外のユーザーに分けて段階的に移行するとスムーズです。
管理者の作業
はじめに「QDBの管理者」の作業を解説します。
プロジェクトの運用上、QDBの管理者が複数人いる場合は、管理者の中から1人代表者を決めて以下の作業を進めてください。
バックアップ
Quadceptをv10に移行する前に必ずバックアップを行って下さい。
QDBを共有している場合は、バックアップは管理者1名が行えばO.K. です。
ユーザ各自で保存領域を持っている場合は、各自でバックアップを行ってください。
共有データベースはデータ容量が重い場合は、バックアップに時間がかかることがあります。
バックアップ中に他の人が作業をしないように注意してください。
プロジェクトの保存先の決定
v10の仕様変更(プロジェクトのファイル化)により、プロジェクトの保存先を任意に選択できるようになりました。QDBの管理者は社内の運用方針に従って保存先を決定してください。
Quadcept v10 に アップデート
オンラインマニュアルの手順に従って、v10にアップデートしてください。
プロジェクトのファイル化
QDB内のプロジェクトをファイル化する場合
ファイル化への変換は「一括変換」と「個別変換」の2通りがあります。
オンラインマニュアルに従ってファイル化を行ってください。
QDB内のプロジェクトをファイル化する場合
一覧から任意に選択(複数選択可)したプロジェクトをファイル化することができます。
ユーザに「v10」移行の案内
管理者の移行が完了後、そのQDBを共有している他のユーザにv10へのバージョンアップをご案内ください。
ユーザの作業
QDBを共有している管理者以外のユーザーの作業は、バージョンアップのみとなります。
バックアップは管理者が既に実行済みのため、必要ありません。
Quadcept v10 に アップデート
オンラインマニュアルの手順に従って、v10にアップデートしてください。
まとめ
Quadcept v10へのアップデート作業は以上です。
QDBを複数人で共有している場合は、必ずQDBの管理者(管理者が複数いる場合は管理者の代表者1名)の移行作業を完了してから、他のユーザのバージョンアップを行ってください。
Ver10のプロジェクトデータのファイル化に伴い、Ver10は上位互換のみとなり、 Ver10で設計したプロジェクトデータ(*.qproj)はVer9では読み込むことはできません。
設計業務に関連する社内、企業間でバージョンを統一できないことが予想されるため、関係者に周知徹底をお願いします。
Quadceptは「Ver9」と「Ver10」を同じ端末内にインストールできるバージョンをご提供いたします。これにより、Ver9のデータもVer10のデータも同じ端末で使用可能となります。