【01】LTspice連携の流れを理解する

目次

はじめに

まず、QuadceptからLTspiceの連携フローを理解していきましょう。
Quadceptで回路図を作成します。一般的には回路全体での検証は現実的ではなく、必要な回路の一部を検証すると思います。シミュレーションを実行するためには、本来回路図には必要のないシミュレーション用の電源や、シミュレーションする結線を指定するため、プローブ追加も必要です。そのため、シミュレーションしたい回路ブロックをコピーし、別シートに貼り付けシミュレーション条件を設定し、解析実行します

連携に必要な情報としては、QuadceptからLTspiceへのデータ引き渡しは「spiceネットリスト」と「シミュレーションパラメーター」です。Quadceptからの実行後は、自動でLTspiceが起動します。簡単にそれぞれの作業・準備をご紹介しますので、全体のフローを理解していきましょう。

Quadceptでの5つの準備作業

手順
  • 部品データにspiceモデルを登録
  • シミュレーションしたい結線へ「ラベル」を配置
  • シミュレーション用の電源部品を配置
  • シミュレーション条件(パラメーター)を設定
  • シミュレーション種別を指定、実行することでLTspiceと連携

部品作成時または、配置後の部品にspiceモデルを登録します。
Quadceptの部品属性画面にLTspiceのタブが表示されますので、登録済のモデルが一覧で表示されますので、使用するモデルを登録する必要があります。標準でご用意できていないspiceモデルの場合、予めspiceモデルを入手し、LTspice側で指定さているフォルダに格納する必要があります。

LTspice側での2つの作業

手順
  • 起動後はシミュレーションしたい「ラベル(ネット名)」を選択
  • 波形結果が表示される

大まかなフローになりますが、イメージは湧きましたでしょうか?
それでは次にspiceモデルの種類と格納フォルダをご紹介します。

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