QuadceptV9 → V10 プロジェクトデータの『ファイル化』

ご注意

これまでQuadcept Database(QDB)で管理していたプロジェクトデータをファイルベースに変更いたしました。これに伴い、V9からV10へのバージョンアップ後にQDBからプロジェクトデータの取り出しが必要となります。

目次

V10でのプロジェクトデータの取り扱い

これまでQuadceptのデータは、プロジェクトデータ含め全て一つのデータベース(QDB)に保存されていました(①)。V10からプロジェクトデータはQDBより分離され、ファイル(拡張子:.qproj)として保存されるようになります(②・③)。部品、シンボル、フットプリント、ピン形状などはこれまで通りQDBへと保管されます(④)。

ファイル化による5つのメリット
  • プロジェクトの管理、受け渡しが直感的に
  • プロジェクト保存、読込みのパフォーマンスが向上
  • データベース(QDB)のサイズ低減
  • クラウドストレージサービスとの親和性が向上
  • プロジェクトファイルのダブルクリックでCADを一発起動
ご注意

Quadcept V10へアップデートを行う際は、実行前にQuadcept Database(QDB)のバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については、マニュアルをご参照ください。

V10へのアップデート後の作業

QDBからプロジェクトの取り出しが必要(個別保存)

QDB内のプロジェクトは、個別、もしくは一括でプロジェクトファイル(.qproj)へと抽出することが可能です。ここでは、個別にプロジェクトをファイルへ抽出する方法をご説明します。

ファイル化手順(個別)
  • 「ファイル」>>「開く」>>「旧バージョン(v9以前)のプロジェクト」を選択し、QDBから必要なプロジェクトを開きます。
  • 保存の操作を行うことで「名前を付けて保存」のウィンドウが開きます。プロジェクトファイル(.qproj)を保存したいディレクトリを指定し、保存を行います。
ご注意
  • 一度、開いたプロジェクトデータの保存先はファイル保存のみとなり、QDBには再保存できませんのでご注意ください(③)。
  • 各プロジェクトをファイル保存しても、プロジェクトデータは一時的にQDB内に残ります。ファイル化後は必要に応じて削除を行ってください。

QDBからプロジェクトの取り出しが必要(一括保存)

QDB内のプロジェクトデータを一括で指定のフォルダに保存する方法をご説明します。

ファイル化手順(一括)
  • 「Quadcept Maintenance」を起動し、『データ管理』のタブを開きます。
  • 『5:QDBファイルを一括エクスポート(*.qproj)』の項目にて「一括エクスポート」を選択し、保存先を指定してファイル化を実行します。一括で出力を行うと、QDB内のフォルダ構成を維持してファイル保存することが可能です(③)
ご注意

一括保存後も、プロジェクトデータは一時的にQDB内に残ります。
ファイル化後は必要に応じて削除を行ってください。

Quadceptファイル(.qcom)からプロジェクトの取り出し

Quadceptファイル(.qcom)に含まれているプロジェクトをファイル化する方法についてご説明します。

ファイル化手順(.qcom)
  • 「ファイル」>>「入力」>>「Quadceptファイル」からQuadceptファイル(.qcom)を開きます。
  • Quadceptファイル内にプロジェクトが含まれている場合、プロジェクトの一覧が表示されます。必要なプロジェクトと保存先を指定し「保存」を実行します。
  • Quadceptファイル内にプロジェクト以外のオブジェクトが含まれている場合は、そのままQDBへインポートを行うことが可能です。

注意点

QDB内のプロジェクトを削除

QDBからプロジェクトを取出し保存(個別/一括)しても、QDBにはプロジェクトデータは残ります。QDBにプロジェクトを残したままとすると、最新のデータがわかりにくくなるのでファイル化保存後は、QDB内のプロジェクトを削除することをお勧めします。

※複数のユーザーで一つのQDBを運用されている場合は、管理者が取出し保存していただくことをお勧めします。

master-db

現在、QDBを共有フォルダ又はサーバーなどに保存し、複数ユーザーで使用している場合は、既存QDBを共有用の『master-db』に指定する前にプロジェクトデータを取出し保存してください。V10から追加された共有の『master-db』は読取り専用になります。取出し保存前にQDBを『master-db』へ指定した場合、プロジェクトの取出し保存ができなくなります。

※『master-db』指定を解除することで、編集・取出し保存は可能になります。

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