より高度なライブラリ管理について
Quadcept Forceを活用すると、開発体制を強化できます。Quadcept Forceの機能一覧を追加しましたので、ぜひお目通しください。
バージョンアップのご注意
■データについて
v10.10.0で保存されたプロジェクト、回路図、デバイスブロック、PCB、パネル、部品は、旧バージョンで開くことができません。プロジェクトデータを共有する場合は、バージョンを合わせてご利用ください。
目次
新しい機能
Common
右クリックメニューの表示項目を整理しました
Quadcept の機能追加に伴い、右クリックメニューが多くなってきておりました。
設計上、見やすくするために、右クリックメニューを整理整頓いたしました。
他社CADからライブラリデータベースを丸ごとコンバート
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 他社CADからライブラリデータベース(アスキーデータ)を丸ごとコンバートしたい
- 部品に登録された「高さ情報」をコンバートできるようにしてほしい
実装後のメリット
- ライブラリデータベースのコンバートサービスの提供を開始しました
※各社のデータの作り方によって、コンバート精度が変わります。
100%の精度ではございません。あらかじめご了承ください。
PCB Designer
部品データ作成時に高さ情報入力、部品領域自動生成処理を強化
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 部品に「高さ情報」を設定する運用がしたい
- 同一パッケージで部品高さが異なる部品は、高さごとにフットプリント(部品領域で「高さ情報」)を作成していました
- Throughパッドは、Top・Bottomの両面で部品禁止領域のDRCチェックを検知したい
- Top・Bottomの両面の両方に禁止領域を設けることができなかった
- Throughパッドに部品領域を作成するのが手間
実装後のメリット
- 部品に「高さ情報」を設けることで、ライブラリ管理上の利便性が向上します
- 部品の高さ別にフットプリントを作成する手間がなくなります
- 部品登録・編集時に部品の高さ(Top・Bottom)を指定できるようになりました
- Bottom面の部品領域も自動生成するようになりました
- Dip部品使用時の設計ミスを防止することができます
- Bottom面の部品領域作成の手間を低減します
条件:Bottom面にユーザーが作成した部品領域がない場合、全てのThroughパッドのBottom面のElectric形状を取得し、部品領域を作成します
PCB・Gerberを使った「イメージ差分比較」機能追加
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- データ編集後に修正差分をチェックしたい、製造データを検証(検図)したい
- ケース1)製造前の検図|PCBとガーバーで比較し、設計データのチェック
- ケース2)改版・修正時|PCB同士、PCB/ガーバーで比較し、設計データの差分をチェック
- ケース3)CAM代用機能|ガーバー同士で比較し、差分をチェック
実装後のメリット
- 検図の作業効率の向上、設計品質の担保(安心感)を確保できます
- データ編集後に修正差分チェック、製造データを検証(検図)だけでなく、コンバートの精度チェックにも活用できる
「部品座標出力」機能を使いやすくリニューアル
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 社内・実装会社ルールに合わせたデータにするために、ユーザー様の手作業が発生していた
- 部品座標データの出力項目(属性)、並び、対象部品をカスタムしたい
実装後のメリット
- 実装会社向けにカスタムできるようになり、さらに使いやすくなりました
- 出力機能(出力項目を変更、層別出力、MountType別出力、非実装・機構部品の除外)
「角処理」機能リニューアル、複数のオブジェクトへの「一括角処理」機能追加
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 角処理で意図した形状が正しく生成しないケースがあった
- 操作性を改善してほしい
- ラインと円弧角処理に対応してほしい
- 高周波対応のため、引き終わった配線の角形状を一括でR付けしたい
- DXF入力後、塗り図形、ベタ輪郭などに対して一括で角処理がしたい
実装後のメリット
- 角処理作業のストレスが低減されます
- プレビュー機能の機能拡張、UXを大幅に改善し、「角処理」機能を向上しました
- ラインと円弧の角処理ができるようになりました
- 設計後に配線、ベタ輪郭を一括でR付け(角処理)できるようになりました
DXF入力後のライン、配線の繋がり不正を検出、補正する「繋がり確認/補正」機能追加
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 複雑なDXFを入力すると、座標誤差から外形不正となり、Quadceptで編集ができない現象が発生していた
- 塗り図形、禁止領域、ベタへ変換できない
- 3D描画・STEP出力で基板外形が表示されない
実装後のメリット
- 問題箇所の特定が容易にできるようになりました
- DXF入力データ使用時の問題や手間、作業ストレスが低減する
- ケース1)選択オブジェクトを対象に簡単に繋がり不正箇所の検出、補正ができるようになりました
- ケース2)補正時に円弧のライン分割ができるようになりました
- ケース3)補正時にラインの重なり削除ができるようになりました
ライン・円弧の輪郭を塗り図形・ベタへ変換
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- ラインから塗図形へ変換する機能が欲しい
- 現状の操作方法では、手順が多く、直感的ではない
- Ver10.9.0より前:「ライン」→「配線に変換」→「塗り図形に変換」
- 塗り図形として作図するより、ラインで作図した方が容易な形状がある
実装後のメリット
- 配線の輪郭を「ベタに変換」「配線の輪郭を塗り図形に変換」を拡張
配線禁止領域でのドリル禁止へのルールの見直し
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 禁止領域の仕様変更時、安全性を考慮して、配線禁止領域でドリルを全面禁止したが、
エラー対象外にしてほしいとの要望が挙がった
実装後のメリット
- 設計の安全性を担保しつつ、違和感のない仕様/操作性を実現できるようになりました
- 許可ネットのドリルは検知対象外にしました
- 禁止ネットのドリル禁止を切り替えができるようになりました
※ONの場合、配線禁止領域でドリルが禁止されます
寸法線入力で「許容誤差表示」を機能追加
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 社内・設計ルールや提出物で、寸法線の公差表記が求められる
- 現状は文字オブジェクトを配置していた
実装後のメリット
- CAD上で許容誤差の表示を設定、図面や印刷物へ出力できる機能が実装され、
社内・設計ルールに準拠した寸法線を作成できるようになりました
部品更新時に指定層のシルク形状を維持したまま更新できるオプションを追加
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 部品高さだけ更新したい場合に、「文字」「シルク形状」を維持できないと手戻りが発生していた
- 設計データに影響を与えず、安全に部品更新したい
実装後のメリット
- 部品更新時の手戻りが発生しなくなり、設計効率があがります
- 安心・安全に部品更新が実行できるようになりました
- 部品更新ダイアログの「シルク形状を維持する」にチェックをつけると、
対象層で指定されている層のオブジェクトを同形状・同座標で維持し、部品更新が実行されます
対象:文字、ライン、円弧、円、塗り図形、矩形
- 部品更新ダイアログの「シルク形状を維持する」にチェックをつけると、
- TopとBottomにあるSilk層とユーザーが追加したカスタム層を対象層に指定可能になりました
Quadcept Force ※3月9日以降にご利用いただけます
バージョンアップのご注意
■CCM連携機能(部品管理システム)について
CCM連携に関する新機能は、Quadcept Force メンテナンス後、ご活用できるようになります。
メンテナンス予定日:2024年3月9日(土) 13:00-18:00
Common:ワークスペース切替
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- CCM/CBM/CPMでアカウント管理が別に存在していた
- 複数のワークスペースにアクセスができなかった
- CCM利用時、接続するワークスペースを切り替えたい
- CCMとMaster-DBを切り替えて利用したい
実装後のメリット
- CCM/CBM/CPMでアカウント管理を統一
- CADログイン時に、Force接続状況(Forceの利用有無、接続ワークスペース先)を選択できるようになりました
- メーカーだけでなく、基板設計会社など様々な運用方法に対応しやすくなりました
CCM連携:審査フローの並行運用に対応
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- 審査フローの承認待ちを短縮するために、複数の審査フローを同時に進めたい
実装後のメリット
- 複数の審査フローを同時に実施できるようになりました
- 会社ルールに準拠し易くなり、より多くの企業がCCM導入を利用しやすくなりました
CCM連携:部品カテゴリ設定を部品表へ出力
機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
- CCMで設定したカテゴリ項目を、CADから出力する部品表へ出力できなかった
実装後のメリット
- CCMの利便性が向上しました
- 部品表などにもCCM部品の部品属性「カテゴリ」を出力できるようになりました
解決された問題
Common
- プロパティウィンドウの線幅表記が正しく更新されない場合がある現象を修正しました。
- 特定の環境において、コピー&ペーストが正常に動作しない現象を修正しました。
- v10.8.0以降、部品表の「NoMount」の表記がTrue/Falseに変わっていた現象を修正しました。
- エラー一覧ウィンドウにおいて、削除済みのエラー項目が再表示されることがある現象を修正しました。
Circuit Designer
- 部品、シンボル移動時の移動基準点がオフグリッドになる現象を修正しました。
- 特定の状況下で、ERC「複数ネット定義」が正しく検出されない現象を修正しました。
- デバイスブロック内のネットはERC「複数ネット定義」の対象外としました。
- 特定のSDデータのコンバートに失敗する現象を修正しました。
- エラー一覧の「アクション:ハイライト」でシート跨ぎのハイライトが動作しなかった現象を修正しました。
PCB Designer
- ベタ作成で発生していた複数の問題に対処するため、ベタ更新処理をリニューアルしました。
- オブジェクトウィンドウの種類「配線」で円弧配線、角配線が対象外になっていた現象を修正しました。
- DRC「部品編集確認」エラー内容を細分化し、該当箇所を分かりやすくしました。
- DRC「禁止領域違反」が検出される場合がある現象を修正しました。
- MRC「クリアランス違反」において同一部品内のチェックがOFFの場合、シルク形状とReferenceのクリアランスが検出されない現象を修正しました。
- 円弧ラインと円弧配線の描画ズレ現象を修正しました。
- 基板外形不正により3D描画されない問題について、変換精度を向上させました。
- 特定の状況下で、不要なティアドロップが生成されていた現象を修正しました。
- Reference削除時にReferenceの再表示が動作しない現象を修正しました。
- Reference非表示のフットプリントを抽出した場合、Referenceが表示されないフットプリントとなる現象を修正しました。
- 各種寸法線作成モードに遷移した場合、現在の作業層を維持するように改善しました。
- 「ラッツ/ネット色設定」ダイアログで一括表示切り替えが動作しなかった現象を修正しました。
- SESファイルにおいてネット名に”- “が含まれている場合、入力に失敗する現象を修正しました。
Quadcept は開発から運営・サポートまで全て国内で行うことで、ユーザのご要望に柔軟に対応できることが強みです。まだお使いでない方は、ダウンロード(無料)してお試しください。