目次
バージョンアップの注意点
データ下位互換のご注意
Quadcept v10では、仕様変更(プロジェクトデータのファイル化) に伴い、v10で保存されたプロジェクトデータを旧バーションで開くことができません。複数の設計者様が関わる案件を進行中の場合は、関係者に周知徹底をお願いいたします。
Quadcept v10 と同時インストールできる新たな v9バージョン
Quadcept v10は上位互換のみとなります。
設計業務に関連する企業間でバージョンを統一できないことが予想されるため、Quadceptは「v9」と「v10」を同じ端末内にインストールできる「v9バージョン」を新たにご提供予定です。これにより、v9のデータも v10のデータも同じ端末で使用可能となります。
※ 2019年11月下旬のご提供を予定
※ 別途インストーラーをダウンロードする形式でご提供いたします。
Quadcept Database(QDB)のバックアップ方法
Quadcept v10へアップデート前にQuadcept Database(QDB)のバックアップをお願い致します。
参考リンク
管理者向け Quadcept v10 アップデートマニュアル
このマニュアルは、現行のQuadceptを複数人で運用し、local-dbの保存領域で部品ライブラリやプロジェクトファイルを共有して運用している管理者様が対象です。
Quadcept v10 アップデートマニュアル(管理者向け)
はじめに Quadcept v9.3.22以下のバージョンを利用し、部品ライブラリやプロジェクトファイルを複数人で共有している場合の「Quadcept v10」へのアップデート方法につい…
新しい機能
Common
- プロジェクトデータのファイル化を行いました。v10よりプロジェクトデータはQuadceptのデータベース(QDB)から分離され、ファイルでの管理となります。ファイルベースとなることでWindows上での管理が可能となり、案件や顧客毎にフォルダ分けを行えるなど、より直感的なプロジェクト管理が可能です。
- ライブラリのキャッシュ機能を追加しました。ライブラリを配置/更新した際に、自動的にプロジェクトファイルへとキャッシュされます。プロジェクトファイルにライブラリが内包されるため、ライブラリを含むプロジェクトの受け渡し/共有がより簡単となります。また、QDBを含む外部ライブラリの影響を受けないため、プロジェクト単位で独立したライブラリ管理が可能です。
- QDBが二つまで登録可能となりました(「local-db」/「master-db」)。これによりライブラリの管理や共有がより行いやすくなりました。
- プロジェクト・部品編集中のロック機能を追加しました。
- Ultra Librarianとの連携機能を追加しました。これによりQuadceptからダイレクトにUltra Librarianの部品をダウンロード・配置することが可能となりました。
- プロジェクトの逆探索機能(Quadcept ProjectFinder)を追加しました。
- QDB内の一時ファイルを削除できるクリーンアップ機能を追加しました。
- スタートページを見直し、より使い易く改善を行いました。
- ライブラリキャッシュ・master-dbの追加に伴い、部品抽出機能を拡張しました。
- プロジェクトデータのファイル化に伴い、プロジェクトウィンドウの構成を見直しました。
- 同一プロジェクト内にPCBシートを別名保存できるようになりました。
- プロジェクトファイル内にフォルダのリンクを登録することが可能になりました。
- プロジェクトファイルのダブルクリックによるQuadceptの起動及びプロジェクトの読み込みが可能になりました。
- 部品ダイアログやオブジェクトウィンドウで行った属性項目の並べ替えや表示設定を保存できるようになりました。
- オブジェクトウィンドウにオブジェクトの一覧表出力機能を追加しました。
- 「一覧表出力」の機能を拡張し、リストに表示されている属性全ての出力が可能となりました。
- オブジェクトの切り取り時に原点の指定が可能となりました。
- コピー基準点を指定する際に、オブジェクトスナップのON/OFFが可能となりました。
- ディレクトリ(フォルダ)ツリーを一括で展開・折り畳む機能を追加しました。
- 検索ウィンドウに検索文字の削除ボタンを追加しました。
- 「検索」画面に「次へ」「前へ」ボタンを追加しました。
- ネットリスト出力時に文字コードの指定が可能になりました。
- 部品の「開く」/「配置」ダイアログから直接シンボルやフットプリントを開けるよう機能拡張を行いました。
- 各オブジェクト毎に「作成日時」「更新日時」に加え「リビジョン」「作成者」「更新者」が確認できるようになりました。
Circuit Designer
- 非実装指定された部品に対し非実装マークを表示する機能を追加しました。
- ファイル入力によりReference・ピン番号のバックアノテーションが可能となりました。
PCB Designer
- オフセット図形の生成機能を追加しました。
- 属性文字(Referenceなど)の複数配置が可能になりました。また、これに伴いMRCにチェック項目を追加しました。
- ビアの連結機能を追加しました。
- ビア貫通層の表示機能を追加しました。
- オブジェクトウィンドウから配線幅の一覧が確認できるようになりました。
- オブジェクトウィンドウからパッド・ビアの配置座標・層・角度が確認できるようになりました。
- ライブラリキャッシュ・Master DBの追加に伴い、「ネット入力」の機能を拡張しました。
- 「ネット入力」時にネットリスト内のValue値を反映できるオプションを追加しました。
- ドリルの「塗りスタイル」を変更できるようになりました。
- NCドリル出力時の長穴出力オプションとして「連続」を追加しました。
- Grid設定のファイル保存が可能になりました。
- 「Design Converter」「PollEx PCB」からデータコンバートを行う際に、フットプリントの層設定を保存・読み込みできるよう機能拡張を行いました。
- 選択ハンドルに表示/非表示の切り替えが可能になりました。
- 印刷対象オブジェクトとして「一点接続」を追加しました。
- DXF出力時に塗りオブジェクトの輪郭を一筆書きで出力可能なオプションを追加しました。
QuadceptV9 → V10 プロジェクトデータの『ファイル化』
ご注意 これまでQuadcept Database(QDB)で管理していたプロジェクトデータをファイルベースに変更いたしました。これに伴い、V9からV10へのバージョンアップ後にQDBか…
解決された問題
Common
- QDBファイルの構造を見直したことにより堅牢性が向上しました。
- メニューバー内のメニュー位置を調整しました。
- アプリケーション起動時の処理を見直し、高速化を行いました。
- ドキュメントタブ切り替えの処理を見直し、高速化を行いました。
- シンボル・フットプリントのプレビュー表示を改善しました。
- 「開く」ダイアログなどにてディレクトリの展開状態が維持されるよう改善を行いました。
- オブジェクトウィンドウの見直しを行い、動作の最適化・高速化を行いました。
- 選択オブジェクト削除時の処理を見直し、高速化を行いました。
- ストロークメニューを表示した際にエラーが発生する場合がある問題を修正しました。
- 特定の状況下で「Reference更新」を行うとReferenceが正しく更新されない問題を修正しました。
- フットプリント編集シートにて文字位置を固定すると選択ができなくなる問題を修正しました。
- IPCフットプリント作成シートにてパッド間の寸法が正しく計測できていない問題を修正しました。
- 部品購入画面で非実装部品と実装部品がグルーピングされてしまう問題を修正しました。
- 部品購入画面にて各タブで行ったOrder状態の変更が「購入先」タブに反映されない問題を修正しました。
- 「PCB転送」「アノテーション」において、「ピン番号不一致」のエラー検出基準を見直しました。
- 高DPI環境にてポップアップダイアログが不正な位置に表示される問題を修正しました。
Circuit Designer
- DXF入力の動作を見直し、高速化を行いました。
- 「ポートアドレス飛び先一覧」の動作を調整しました。
- 「部品交換」時に同一の部品が存在する場合は一括で交換ができるよう機能改善を行いました。
- 「同一ネット選択」時にフィルタが有効となっていない問題を修正しました。
- メモの検索結果が正しく表示されない問題を修正しました。
PCB Designer
- ガーバーファイルのフォーマットを見直し、ファイルサイズの縮小化を行いました。
- DXF・ガーバー入力の動作を見直し、高速化を行いました。
- 長円のアパーチャを含むガーバーデータをDXF出力すると不正なデータが出力されてしまう問題を修正しました。
- 公差が0の場合もNCドリル表に公差を出力するよう機能改善を行いました。
- パネルデータ印刷時の処理を見直し、高速化を行いました。
- 複数のパネルを移動中に拡大縮小を行うとエラーが発生する問題を修正しました。
- 「層間移動」の処理を見直し、高速化を行いました。
- 「層間移動」実行時にオブジェクトが移動されない場合がある問題を修正しました。
- 「型抜き」の処理を見直し、高速化を行いました。
- 部品ウィンドウでライブラリをダブルクリックした際に配置が可能な場合は配置を行うよう機能改善を行いました。
- Localに保存したShareフットプリントをPCB上から開くとShare部品のデータが開いてしまう問題を修正しました。
- Referenceを移動中に文字が非表示となってしまう場合がある問題を修正しました。
- 選択中の文字がVector系のフォントのみの場合は、異なるフォントであっても線幅を一括で変更できるよう機能改善を行いました。
- IPCフットプリントの1番ピンマークのサイズを調整しました。
- 角Rが設定されたパッドにティアドロップが生成されない問題を修正しました。
- 「パッド寸法線」を使用時、パッドを選択後にパッド対象層が変更できない問題を修正しました。
- 「部品寸法線自動作成」にて特定形状のパッドに対し寸法線が作図されない問題を修正しました。
- 扇形のカスタイズパッドを作成した際にパッドの輪郭が歪な形状となってしまう問題を修正しました。
- 角配線(「キャップ形状:角」の配線)を使用している場合に「配線角度」のDRCエラーが誤検出される場合がある問題を修正しました。
- 「浮きビア」「スタブビア」のエラーが誤検出される場合がある問題を修正しました。
- 特定のデータで「禁止領域」のDRCを実行した際にエラーが発生する問題を修正しました。
- 特定のデータでオンラインDRCを有効としラインを移動するとエラーが発生する問題を修正しました。
- DRCの層設定で発生していた動作不正を修正しました。
- 塗り込み表示切り替えのメニューを「表示」メニュー内に追加しました。
- ベタの塗り込み切り替え機能を追加しました。
- 動的ベタが「切抜き」の場合に、パッドとの接続が正しく判定されない問題を修正しました。
- 【ベタ削除】にてベタの削除を行った場合にサーマルが残ってしまう問題を修正しました。
- ベタの新規作成時に「外形線幅」より大きな値を「塗りつぶし線幅」に設定できてしまう問題を修正しました。
- 塗りオブジェクト合成時の処理を見直しました。
- 塗り矩形に対し「輪郭編集」で円弧が作図できない場合がある問題を修正しました。
- 特定の状況下でフォワードアノテーションを行うとネットが正しく転送されない問題を修正しました。
- 「ネット入力」によりフットプリントを配置した際にフットプリントのアサイン情報が設定できていなかった問題を修正しました。
- フットプリントに登録したデザインルール領域が正しく動作していなかった問題を修正しました。
- 配線に対しデザインルール領域の配置層が考慮されていなかった問題を修正しました。
- 「属性パレット」にて特定のオブジェクトの属性が正しく抽出できていなかった問題を修正しました。
- 特定の条件下で「図形分割」を行うと、不正なオブジェクトが発生してしまう問題を修正しました。
- 特定の条件下で「角処理(Rつけ)」を行うと、同座標に存在するオブジェクトが削除されてしまう問題を修正しました。
- 「ものさし」を表示したまま印刷を行うとエラーが発生する問題を修正しました。
- 「Quadcept Designファイル出力」で発生していた細かな問題を修正しました。
- CR-5000BDからコンバートしたデータにて、ベタの輪郭が交差する場合がある問題を修正しました。
- 「Design Converter」にてティアドロップを含むデータをコンバートした際の動作を最適化しました。
- 「Design Converter」にて特定のオブジェクトをコンバートした際に不正なデータが発生する問題を修正しました。
- 「Design Converter」にて特定形状の部品が正しくコンバートされない問題を修正しました。
- 「Design Converter」で発生していた細かな問題を修正しました。
- 「PollEx PCB」からデータをコンバートした際に特定の文字が文字化けしてしまう問題を修正しました。