Quadcept 11.1.0 リリース

Quadcept v11.1.0 Released

QuadceptのVer.11.1.0では、3D機能の全面リニューアルを行いました。
リアルな3Dの部品形状を部品(フットプリント)に登録することで、PCBデータの高精度な3D描画およびSTEP形式での出力が可能となりました。これにより、従来以上に機構設計との連携を強化し、直感的で視認性に優れた設計環境を提供します。
さらにデータの軽量化を実現しながら、部品やネットのハイライト表示にも対応。ビューア機能の操作性と処理効率が大幅に向上しました。

また、フットプリント作成時に部品のSTEPデータを2次元データへと変換取り込みすることで、Assembly層における部品外形の作成が容易になりました。これにより、部品作成における工数を大幅に削減し、設計プロセス全体の効率化を実現します。

加えて、シンボル・フットプリントの属性機能/属性検索機能、フットプリントの部品(Top)面/はんだ(Bottom)面の設定と自動切り換え、そして、Quadcept Forceとの連携する機能を強化するなど、ユーザーの皆様の設計の効率を向上させています。

バージョンアップのご注意

■データについて
設定ファイルをリニューアルいたしましたので、v11.1.0で保存されたすべてのデータ(部品・シンボル・フットプリント・プロジェクトデータ・回路図データ(デバイスブロック)・PCBデータ・パネルデータは、旧バージョンで開くことができません。プロジェクトデータを共有する場合は、バージョンを合わせてご利用ください。

■32bit版の提供廃止について
高精度な3D描画対応に伴い、32bit版の提供を廃止いたします。
本バージョン以降は、32bit版のインストーラーのご提供・アップデートは行われません。
11.0.5以前のバージョンでは引き続き32bit版をご利用いただけますが、今後のサポートおよびセキュリティアップデートの対象外となります。詳しくはこちらをご確認ください。
> 現在のご利用環境(32bit/64bit)の確認と移行方法はこちら

より高度なライブラリ管理について

Quadcept Forceを活用すると、開発体制を強化できます。Quadcept Forceについてはこちらをご参照ください。

2026/04/21

目次

新しい機能

Pick Up

【PCB Designer】3Dビューアーを全面刷新

機能実装の背景(ユーザー様からご要望
  • リアルな部品形状を部品に登録し、3D描画およびSTEP出力を行いたい
  • 筐体データを取り込み、基板とあわせて3D描画したい
  • 3Dビューアー/STEP出力の動作が遅いため、高速化が必要
  • フットプリント作成時に、3D部品形状から部品外形データを取得できるようにしたい
新機能
今後について

V11.1.0以降のバージョンでは、以下のような3D機能拡張を順次リリース予定となっておりますので、今後ともご期待ください。

  • STEP出力機能拡張(シルク・銅箔)
  • 出力形式の拡張
  • 筐体STEP入力の拡張(断面表示モード)
  • ものさし機能
  • 画面キャプチャ

【Common】シンボル・フットプリント属性検索

機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
  • シンボル/フットプリントを名前だけで管理するのは不十分であり、属性による管理・検索が必要
  • シンボル/フットプリントに属性(値・位置など)を事前登録し、配置時にそのまま利用したい
新機能

【PCB Designer】Top / Bottom フットプリント自動切替

機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
  • 実装方法(フロー/リフロー)の違いによってフットプリント形状を変更する場合がある
  • 実装方法は基板のTop面とBottom面で異なることがあり、それぞれ別のフットプリント形状を使いたいケースが存在する
  • Quadceptでは複数のフットプリントをアサインしておき、配置面を変更するたびにアクティブフットプリントを切り替える必要がある
    • 配置面変更のたびにアクティブフットプリントを変更する作業が発生し、手間が大きい
    • 配置フットプリント切り替え漏れが発生しやすく、設計品質のリスクとなっている
新機能

【Common】Forceとの連携機能強化

機能実装の背景(ユーザー様からご要望)

部品データ管理(CCM)

  • ローカル部品の属性項目名とCCM属性項目名が異なる場合、CCMへの部品登録が困難になる

部品表管理(CBM)

  • 部品配置面の情報をPCBデータから参照して取得し、BOMに反映したい
    • BOMに配置面情報を登録するケースは多いが、設計者が手動で対応している場合が多く、工数・品質面で課題となっている
    • 実装業者に渡すBOMには、配置面情報を含めることが一般的
  • 部品に登録した Digikey Part Numberなど をBOMにも出力したい
    • 現状は制限がかかっていてCBMに登録できない
  • 型番未設定の部品はCBMに登録できないため、CAD連携時に事前チェックで検出してほしい(工数削減のため)
新機能

部品データ管理(CCM)

  • CCMへと部品アップロード時に属性マッピング機能を追加
  • 登録前に属性プレビューを表示

部品表管理(CBM)

  • 部品配置面情報(PlacementSide)のアップロードに対応
  • DigikeyPartNumberなどシステム属性のアップロードに対応
導入メリット
  • プロジェクトデータ、部品データ、部品表データの一元管理、横断検索が可能
  • 作成した部品の円滑なアップロード性の効率化
  • 部品表の作成工数の減少、実装業者や調達部門へ渡すデータ品質の向上

【PCB Designer】実装原点機能

機能実装の背景(ユーザー様からご要望)
  • 部品座標出力時の基準点は「部品原点」または「パッド中心」に限定されており、それ以外の任意位置を基準点として設定したいケースがある
    • 基準点は固定ではなく、1ピン原点・部品原点・任意オブジェクトの原点などから自由に選択できる必要がある
    • フットプリント内で、基準点をユーザー自身で設定したい(異形のコネクタなど)
  • パッドを持たないフットプリントの場合、「座標位置:パッド中心」を選択しても座標が出力されない(合わせマークやVカットマークなど)
新機能
  • フットプリント作成時に「実装原点」オブジェクトを配置できるように対応
  • 「実装原点を中心に配置」(選択オブジェクトの中心へ実装原点を配置)機能を追加
  • システム層に層種類「MountPoint」を追加し、色設定・表示切り替えに対応
  • 「部品座標出力」設定に「実装原点を優先して出力」オプションを追加し、実装原点の座標出力が可能。

その他

Circuit Designer

  • 回路図DRC(デザインルールチェック)で、「シンボル編集」の有無を確認できるようになりました。
  • 回路図シートの種別を設定できるようになり、印刷時に種別指定による印刷制御が可能になりました。
  • オブジェクトウィンドウの「タイプ:ピン」に、「PinName」属性を追加しました。

PCB Designer

  • 配線禁止領域に「ベタのみ禁止対象とする」オプションを追加しました。(パッド・配線はエラー対象外)
  • 自動シルクカット機能を、より使いやすくなるようリニューアルしました。
  • 寸法線の文字位置に「ライン下」の設定を追加しました。

解決された問題

Common

  • ツリービューのノード開閉メニューを標準実装、一括で開閉できるようになりました。
  • 印刷ダイアログのデザイン・サイズ調整(SCH・PCB)
  • 属性選択ダイアログで、属性フィルタを使用できるようになりました。
  • 部品更新ダイアログの更新設定を、プロジェクト単位およびPCBシート単位で保持できるようになりました。
  • データを削除せずにアンインストールした場合でも、環境設定(ユーザー設定)が削除されないように改善しました。
  • 再起動時に、メインウィンドウのサイズおよび位置が復元されるように改善しました。
  • 印刷ダイアログのサイズを調整し、操作性を向上させました。
  • UL(Ultra Librarian)/Samacsysデータ入力時に、部品名・シンボル名・フットプリント名から禁止文字が除外されない問題を改善しました。
  • CCMへのオブジェクト保存時に「ディレクトリが見つからないため保存することができません」メッセージ表示され保存できない問題を解消しました。
  • CPMでプロジェクト名やシート名が重複しているプロジェクトが、同一名称が許可されていなかった問題を改善しました。
  • CPMで保存している図面枠のマクロ属性文字が更新されていない課題を解決しました。
  • CPMでERC・DRC・FRCの編集内容が保存できていないのを改善しました。
  • CPMの保存時に、編集マークがついていても、プロジェクト閉じる際の警告メッセージが表示されないエラーを修正しました。
  • CPMでシートがプロテクトされている状態だと、プロジェクト全体に影響する問題を修正しました。
  • CPMで同名のシートを持つプロジェクトにてシートを開くと鍵マークがつかない問題を修正しました。
  • CPM上に保存されたプロジェクトファイルのロック機能の不具合を改善しました。
  • 特定のデータにおいて、プロジェクトデータが開けなくなる問題を改善しました。
  • 特定の状況下において、CCMシークレット属性が表示されてしまう問題を改善しました。

Circuit Designer

  • Top/Bottomフットプリント対応にあわせて、フットプリントアサインダイアログをリニューアルしました。
  • パンニング時に拡大率を維持するかどうかを切り替えられるようになりました。
  • デバイスブロック内の部品もクロスプローブの対象となるように改善しました。
  • 特定の状況下において、部品更新時にピンアサイン設定の不整合が発生する問題を改善しました。

PCB Designer

  • DRC/MRC設定ダイアログのリサイズに対応し、設定項目が確認しやすくなりました。
  • 内層に禁止領域が定義されたデータのDXF出力に対応しました。
  • ネットクラス設定の並び順を変更できるように改善しました。
  • スプラインを含むDXFデータの入力精度を向上させました。
  • 繋がり確認/補正機能改善の精度およびパフォーマンスを向上させました。
    • 円弧単一選択でも動作可に
  • デザインルール領域にまたがるオブジェクトにおいて、DRC同ネットクリアランスの疑似エラーが発生する問題を改善しました。
  • ネット入力で「部品」を配置した際に、「フットプリント」の高さが設定されてしまう問題を改善しました。
  • 同一フットプリントを使用している異なる部品をまとめて【部品更新】した場合に、高さが統一されてしまう問題を改善しました。
  • 特定のマクロアパーチャを含むガーバーデータ入力時にエラーが発生する問題を改善しました。
  • パネル印刷プレビューでカラー設定をモノクロにした場合に、PCBデータが表示されない問題を改善しました。
  • パッドスタックのパンニング時に発生する動作不良を改善しました。

お客様からのご要望による軽微な機能追加・改善については記載を省略しております。また、内部検証で確認された軽微な不具合についても併せて改善しております。

Quadcept は開発から運営・サポートまで全て国内で行うことで、ユーザのご要望に柔軟に対応できることが強みです。まだお使いでない方は、無料でダウンロードしてお試しください。

  • URLをコピーしました!
目次